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光 環

2020年3月、COVID-19の影響で手帳に書き込んでいた予定がひとつまたひとつと消え、最終的にはすべての文字が剥がれて白紙になった。家にいる時間が​増していく中、この状況を肯定的に捉えようと、これまでできそうでできなかった試みーー1日1点制作するーーを、4月1日から始めることにした。

2014年頃に制作していたシリーズ「旬果旬菜」(いわゆる「顔の見える野菜」あるいは「自家野菜」を水彩で描き、その周囲をペン画で埋めた作品群)と同様の手法を用い、サイズ・素材は10センチ四方の水彩画用紙と決めた。

​2020年4月

作品の中でとりあげた素材は大きく分けて3つ、それぞれに意味や意図を込めた。自家栽培野菜は「自然の恩恵と畏怖」、路傍や緑地にふと姿を現す草花は「季節の廻り」、市販の野菜や魚は「物の移動とそこに介在する人や物」の象徴として描いている。

​2020年5月

今日の空。

​The sky of today

その日に撮影した「空」をその日に描く。

レンズを向けた場所は限定された地点であるが、映された「空」はその広がりゆえに場所性を失う。そして、見上げるという行為の中に、あらゆる人が等しく持っている「空」の存在に気づく。

​2020年6月

きのうの空。

​The sky of yesterday

その日の前日に撮影した「空」を描く。外周にいるアマビエはひと月(30日)かけて一周。

レンズを向けた場所は限定された地点であるが、映された「空」はその広がりゆえに場所性を失う。そして、見上げるという行為の中に、あらゆる人が等しく持っている「空」の存在に気づく。

​2020年7月

7月の異名「文月」にちなみ、家庭菜園からのお便り。

​時々、空。

​2020年8月

​見上げる、という行為の心的作用を実感し、引き続き空を描く。夏につきものの怪談話にちなみ、上旬下旬で1作品ずつ河鍋暁斎の百鬼夜行が横切ります。

​2020年9月

​見上げる、という行為の心的作用を実感し、引き続き空を描く。9月はウサギが月を運んでひとまわり。

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